心の故郷
- 福島晶
- 5月19日
- 読了時間: 3分
後藤健太よりバトンを受け取りました、福岡県育ちの福島晶です。
今回ブログを書くにあたって何を書こうか悩みましたが、後藤から何を書いてもよいと聞きましたので、思い出話を少し。私が通った小学校の恒例行事について紹介させていただきます。
私が小学生時代を過ごしたのは、福岡県糟屋郡篠栗町(ささぐりまち)です。春にはウグイス、夏にはカエル、秋にはコオロギの鳴き声が響き渡る、自然豊かな環境でした。そんなのどかな町で育った私にとって、最も思い出深い学校行事が『餅つき大会』です。これは単なる体験授業ではなく、学校近くの広大な田んぼに自分たちの手で苗を植え、稲を刈り、そのもち米で餅をついて皆で味わうという、一年がかりの本格的な行事でした。
その年間スケジュールを、少し詳しく紹介しましょう。
まず6月に「田植え」を行いますが、1年生とそれ以外の学年で役割が異なります。先に1年生が田んぼで思い切り「泥遊び」をして、その後2年生以上が苗を植えます。泥遊びで土を柔らかく耕すことで田植えがしやすくなりますので、1年生の無邪気な遊びにもきちんと意味があるのです。
不安定な泥の中で足を踏ん張り、腰を落として丁寧に苗を植えていく作業は、見た目以上に過酷なものです。体幹を維持しながら重心を低く保つその姿勢は、間違いなく現在の私のテニススタイルに影響を与えていると感じています。
そして9月に「稲刈り」を行います。刃物を使うため、これは5年生と6年生が担当していました。稲刈り鎌を使い、手作業で稲を刈っていきます。不安定な土の上で、中腰のまま。体力が有り余っていた小学生当時の私でも、稲を刈り、運搬用の箱に運ぶ作業で、へとへとに疲れてしまった記憶があります。
こうした重労働を経て、待ちに待った餅つき大会が11月に行われます。自分たちの手で育てたもち米を使い、臼と杵でついた出来立ての餅を食べるわけですから、その味はまさに格別です。きな粉餅と醤油餅、どちらも絶品で、お腹いっぱいになるまで食べていました。
振り返ってみると、この行事は非常に意義深い「自然との共生」そして「食育」の場であったと感じます。1年生は泥遊びをする中で、田んぼを泳ぐアメンボや、用水路にいるタガメといった水辺の生き物と触れ合うことができます。上級生は稲作を経験することで、普段食べている米がどんなに手間暇かけてつくられているか、農家の方々の大変さを身をもって知ることができます。2年生のときに、梅雨の激しい雨に打たれ全身びしょ濡れになりながら田植えをしたこともありました。
この一連の行事を私は6年間毎年経験してきたため、他の小学校でも当然行われているものと思い込んでいました。しかし、中学生になって新しく出会った友人との会話の中で、いかに自分の経験が貴重なものであったかに気付かされました。みなさんが卒業された小学校でも、こうした田植えや稲刈りの体験はありましたか?
以上、私の思い出深い小学校行事を紹介させていただきました。当時のことを思い出しながら書いたので、忘れかけていた風景や土の感覚がよみがえってきました。
篠栗町には豊かな自然だけでなく、世界最大級の涅槃像(ねはんぞう)もあります。また、ご当地ゆるキャラの「くりみん」は、ゆるキャラグランプリでなんと最高407位と健闘しています。頑張ってます。そんな篠栗町が私の心の故郷です。覚えていただけると嬉しいです。
次回は慶應NY出身のバリバリシティガール、坪川莉子です。お楽しみに!




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